プリンス・ルパートに一晩行ってきた。昨夜家に帰ると26時間
しか家を空けていなかったのにもかかわらず、ハチドリのフィーダーは全て空になっており、ハンガーの上には数匹のメスが座って待っていた。
この数日でメスが群れになって訪れるようになり、オスのいじめっ子も太刀打ちできなくなったのかあまり攻撃しなくなっている。
オスは背中全体が赤茶色で喉元に光が当たると蛍光赤に輝く。メスは蛍光緑。
ハチドリを撮影する際にはハイスピード・シンクロできるフラッシュが必要である。日中幾ら明るくても高速で動いている羽を止めるのは困難であり、フラッ
シュの一瞬の閃光で止めるのが良い。
それでもシャッタースピードが遅いと羽はフラッシュの時間だけしか記録されないので透けてしまう。日が沈んだ後だったので1/60秒で撮影した上記写真2
枚が分かりやすいだろう。
フラッシュを使わないとどうなるかと言うと、このように影絵のようになってしまう。
下の写真はシャッタースピードが1/350と比較的速かったため羽のブレが少ない。
夕暮れになると群でやってくるのは、夜間には採食できないために出来るだけ砂糖水を取っておこうということなのだろうか。撮影後そのままフィー
ダーの前5cmで観察する。体を全く動かさずに眼だけを動かしてハチドリを追う。すると20数羽が頭の周りをブンブンいって集まった。中には頭に乗っかる
もの、羽を顔にたたきつけて行くものも。メスの中にはお腹が極端に大きなものも居り、もう卵が入っているのかもしれない。
十数分ほどそのまま観察していたが寒くて退散。外気温は5度だった。
P.S.
ハチドリは花などの蜜だけではなく、栄養を取るために蚊などの小さな昆虫も採食するそうである。その為に嘴はストローになっているわけではなくちゃんと上
下に開くらしく、今回初めてその画像を撮影することが出来た。