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高 坂雄一 / 近況フォトアルバム

[No076/2006年12月14日、Pentax K10D テスト (フラッシュ・テスト)]


昨夜は曇りのために夜空のテストは断念、せっかくのふたご座流星群極大だったのだが。で、いまこれを書いている夜、いま外ではこの一年で一番と言うくらい の磁気嵐のためにすごいオーロラが、出ているはず。(悲)

今日もどんよりと暗かったので外でフラッシュのテストを少しして見た。レンズはDA40mmF2.8Limitedというペンタのレンズでも最高 の味(この辺がペンタらしい)に仕上げていると言う数少ないLimitedレンズ。DAというのはデジタル一眼レフ専用。これに外付けフラッシュの一番大 きいAF-540FGZを組み合わせてみた。

この40mmレンズはいわゆるパンケーキと呼ばれており、とても薄い。カメラにセットすると前面にたったの1.2cmしか飛び出さないのである!  これはカメラ内蔵のフラッシュよりもずいぶんと凹んでいて携帯に便利である。フジツボ型の遮光用フード(金属製)が付いてくるので埃や雪がレンズに入り 込みにくいので、よくジャケットの中に入れてスキーに持ち込む。

大型のフラッシュはほぼカメラ程度の大きさがあり使用の際には大きなレンズをつけていないとバランスが悪い。ガイドナンバー(GN)が54もあるので ISO400で野生動物を撮る際に絞りをf4にすると27mも先までフラッシュの光が届く計算になる。

共通のデータはISO100、SRオン、露出モードはAvつまり絞り優先、RAWで撮影、現像後はリサイズ後JPG8の圧縮のみで、何の手も加えていない 状態である。

さて一枚目の写真はフラッシュもカメラもオートで撮ったもの。絞りf8、1/60秒で上がフラッシュ有、下が無。空の明るさに引っ張られて人物は真っ暗 (下)なのだが、フラッシュは明かりの調整をして具合良い程度(上)になった。

P300-1086&87

オートでは空の明るさが暗くなりすぎたのでマニュアルに変えて比較したものが二枚目。上がオートのままf8、1/60秒、フラッシュ有。下はマニュアル露 出でf4、1/20秒、フラッシュ有。これだけ露出で雰囲気を変えることが出来る。

P300-1091&94

*istDだとオートでも一枚目ほど背景が暗くなることは無かったので、フラッシュ使用の際に何かあるのかと思いカメラ側のファンクション・ボタ ン(Fn)を押すとFlash Modeというものがあった。(まだマニュアルをきちんと読んでいないのがバレバレ。)ここに「Slow-speed sync」という選択肢があった。多分オートだと手ブレしないようにフラッシュだけで光量を調節してシャッター・スピードは1/180秒以下1/60以上 にセットされてしまようようである。そこで「Slow-speed sync」にあわせて同じように撮ったのが三枚目。きちんとシャッター・スピードは背景にあわせてセットされ、人物はフラッシュでちょうどよくなってい た。f4、1/45秒。

P300-1106 

「Slow-speed sync」とはフラッシュは光の届く範囲では適正に合わせるが、背景はブレようがその明るさに合わせて決めますよ、と言うこと。SRが無いと手持ちではぶ れることになることがあるので3脚を使うことになることもあるだろうが、SRのおかげで全くブレていなかった。これはなかなか良いことを見つけた。

*istDではフラッシュを-1補正にしないと前面の人物が明るすぎることばかりだったのがこの辺りの調節もよくなったみたいである。

四枚目は上記の「Slow-speed sync」を使ったもの。上下ともf8、1/20秒だが、上はフラッシュ有、下が無。

P300-1202

人物でなくトーテム・ポールでも試してみる。五枚目も「Slow-speed sync」、左右ともf11、1/15秒、左がフラッシュ有、右が無。

P300-1176

さて日中でもフラッシュを使うのが有効と分かったが、やはりRAWから現像しただけだとディテールがよく分からない。六枚目は「Slow- speed sync」、f11、1/6秒(手持ちなのにブレていない!)を現像しただけ(左)、レベルやコントラスト、アンシャープ・マスク(USM)などいろいろ と調整したものが右側。モニターをきちんと調整したものでフォトショップから見ると木の木目から諧調まで左右で全く別物である。この画面をラップ トップで見ると殆ど分からないですね。(笑)

 P300-1169

カメラ内蔵のフラッシュは個人的に使うことが全く無いのでテストしません(断言)。動物を撮影する際に晴れたりして明るい場合には高速シャッター を使用することが出来るので普通のフラッシュではシャッター・スピードに同調することが出来ない。K10Dでは1/180秒までしかフラッシュに同調でき ないので、ハチドリを撮影するときなどの1/1000秒では特殊な「High-speed sync」機能が付いているフラッシュで無いと同調できない。ペンタ純正でこの機能が使えるのはAF-360FGZとAF-540FGZのみである。いつ か晴れたらこのテストもしてみたい。

http://mixi.jp/view_album.pl?id=1001686
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