高
坂雄一 / 近況フォトアルバム
[No034/2006年7月初旬、野生動物] |
7月初
旬、氷河街道へグリズリー・ベアと氷河の撮影に出かけた。余り日数が無かったので今回はグリズリーは最初から問題外であったのだが...
いま住むニュー・アイアンチの村か60数キロの悪路を東に向かい、そこから北上すると氷河街道(Glacier
Highway)が始まる。50キロ西に向かう間に無数の氷河と氷原があり、いろいろなハリウッドの映画の撮影場所にもなっている。この付近もニスカ族の
領地が多い。
動物を探すために午前4時に出発、もうすでに明るい。悪路では何頭かのクロクマを見かけるがおはようとパスして進路を進める。すると前方に黒い犬が居た。
と思ったのだが、犬にしては回りには数十キロ家は無い。やはり狼だろうか。車を止めたが狼は逃げてしまう。逃げた方向に見つからないように走って
チェイスを始め、このあたりかなあと言うところで近づくとラッキーなことにこちらに向かってくるところであった。連射を始めると気が付いたのかこちらを向
く。まっ黄色の目だがなんとなく優しい感じだった。
興奮状態でグリズリーの観察場所(Fish
Creek)まで走らせるが、今年は例年よりもまた鮭の遡上が遅いそうで余り現われていないそうである。去年撮影した写真をレンジャーたちに渡して話し込
む。また今度来るといって山に向かう。
峠ではマーモットが沢山迎えてくれた。氷河からの風が冷たく朝方は5度程度であったが、日中は20数度まで上がり、マーモットは日向ぼっこを楽しんでい
た。ただ暖かくなると蚊が沢山出てきて体中をさされてしまう。マーモットもこれにはかなわんと日陰の隠れ家に避難する。
もうこの天候でも真夏である。ライチョウも冬の白いコートから夏服に着替えており、周りのガレ場の色に同化していた。
アラスカ領のHyderのゴミ捨て場にクロクマが出ると言うレンジャーの話を聞いて見に行くと、悲しいことにハハグマと2匹のコグマがゴミをあ
さっていた。昨年は鮭が例年の半分も上がってこなかったのだが、今年は今の時点で去年の10%しか上がってきていないらしい。カンズメなどを長い舌でなめ
ているコグマを見ていると、100年前にゴミ捨て場でクマを観察していたシートン(シートン動物記)のジョニー・ベアのことを思い出してしまった。
http://mixi.jp/view_album.pl?id=561126
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