ポールは人力のみで運ぶ
自分の家系のポールは息吹を入れる儀式のあとは、一度たりとも触ることを許さ
れていない。 すなわち他の三つの家系の者と部外者(我々のようなニスカで無い者)の手により建立の場所まで運んでもらい、建立してもらうのである。 他
人に大切なものを預け任せると言う事であろうか。
ポールの出来を調査する役割の「リス」を
乗せたまま移動する
ポールの建立には昔ながらの方法で進められる。 4本のロープを絶えず張りバ
ランスをとる。 横木を使い少しずつ持ち上げ、ある程度の高さになると2本の木の間に結んだロープをポールに引っ掛けて空に向かって垂直に上げる。 建立
後には各家系の酋長によりポール命名の儀式がある。 書く言葉を持たなかったニスカ族はこのように話として昔からのストーリーを伝え続けてきたのであっ
た。 たくさんのストーリーがあるのだが、それら各々のストーリーは伝授された者のみが話すことを許されている。
左から狼/グリズリー、ハクトウワシ/
ビーバー、カエル/
レイバン、シャチ/
フクロウ
番組の情報は下の欄にて。
是非ご覧ください。