極北カナダとオーロラ

Canadian North and Aurora Borealis

極北カナダとオーロラ [No026/2005.08.24]

昨夜は久しぶりの快晴。
宇宙天気予報もオーロラにとって良い状況にあった。
この時期、夜１０時には暗くなっているので何度も外に出てオーロラの確認をする。

良く尋ねられるのが、「どのようにオーロラを確認するか?」と言うことである。
夜の空に浮かぶ雲はオーロラのように見えることもあり、肉眼での確認は難しい。
そこで便利なのがデジカメである。
デジ一眼に広角レンズを付け、フィルム感度を高感度の１６００程度に設定し、絞りを全開にする。
後は、北の空に向けてシャッターを数秒から数十秒切るだけである。
光が薄く肉眼で確認できない時でも、緑色をした帯が映っていればオーロラであろう。
ちなみに雲の場合、町の光が反射して色が付いている場合は赤っぽいオレンジ色、月明かりで光っていれば昼間と同じ色に写っているはずだ。

昨夜は11時半の撮影で緑色を確認。
コーヒー・メーカーを作動させ、フィルムとバッテリーをカメラバックに入れる。
その間、インターネットに繋げ（いまだにダイアルアップなので相当時間がかかってしまう）当方ウェブサイトのLinksから情報を入手する。
あとは、オーロラと一緒に撮影したい前景めがけて車を走らせるだけである。

昨夜は半月が空高く昇り始めていたので、建物を一緒に撮ろうと思い、Nisga'a Memorial Lava Bed Parkのインフォーメーション・センターに向かった。　残念なことに建物の周囲の木々が大きく育ちすぎていて、月の光を拒んでいた。　そういったときには自分で、建物を光でペインティングするしかない。

8月24日午前2時　フラッシュや懐中電灯で前景をペインティングする

カナダで最も若い噴火跡である、Nisga'a Memorial Lava Bed Parkで溶岩とオーロラの撮影後、ナス河のほとりに移動した。　何か臭かったので足元を見ると、デキタテ・ホヤホヤのクマの糞が2つあった。　大きな木々に囲まれて月の光が届かず、周りを見渡せないので、車のステレオで音楽をかけっぱなしにして、ポケットにはクマ除けスプレーを準備する。　キャンプするとき以外には（車で撮影する際には）めったなことが無い限りライフルを携行することは無い。　結局北東の空が明るくなり始める5時過ぎまでオーロラはずっと動き続けていた。

8月24日午前2時　ナス河に反射する緑の光

2005年8月24日ニュー・アイアンチより

個展のお知らせ

2005年8月2日から9月 3日まで、BC州北部の街 "Smithers" の「Smithers Art Gallery」にて、個展を催行しています。　（期間が延長されました。）

タイトルは "Northern Skies" 北国の空の微妙な色をフィルムに印刷して、39点展示しています。
低画質のPDFファイルはこちらからご覧いただけます。
http://www.blue-moon.ca/PR/Northern%20Skies%20by%20Yuichi%20Takasaka.pdf

Smithers Art Association
P. O. Box 122
Central Park Building
1425 Main Street
Smithers, BC
V0J 2N0
月曜日　12：30～16：30
火曜日～土曜日　09：30～16：30

オーロラ写真常設ギャラリーのお知らせ

カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州最大の都市、バンクーバーにて、作者のオーロラ写真の展覧を行っています。　気軽に入れる、お洒落な居酒屋風レストランですので、当地にお越しの際には是非お立ち寄りください。

詳細は、こちらから。
Yuji's Japanese Tapas

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