先週のある朝、誰かがものすごい速さで家の壁をたたいていた。 「なんだまた酔っ払いか」と思いつつ、寝ぼけまなこで外に出ると、そこには真っ赤な頭のキツツキが居るではないか。 カメラ、カメラと家の中に入るときに逃げられてしまった。 ベッドに戻ると暫くしてまた同じ音が。 カメラに望遠レンズをつけ10メートル程から撮影をする。 穴あけに夢中なのか、少しずつ近づいてフラッシュを焚きながら撮影しても逃げない。 そのうち野良犬がやってきたために飛んでいってしまった。
翌日、また朝早くから穴掘りが始まり、撮影開始である。 もうかなり筆者にも慣れたのか、レンズの寄れる限界の2メートルまで近づく。 逃げない。 それにしても大きな穴を二つも開けられてしまい、このままでは修理が必要になるので、穴にカラシを塗っておいたのだが効き目なし。 その翌日も今度はツガイでやってきた。 よっぽど条件の良い壁だったのだろうか? 仕方なく、大き目の鳥小屋を作り穴の上に設置した。 が、彼らは鳥小屋が気に入らなかったのか、それ以来訪れることはなくなってしまった。
家の壁に穴を掘る赤ゲラ