イエローナイフ滞在もあと1日になった。
この一週間は毎晩、夜中オーロラが出続けており、眠る時間が無い状態であった。
最近の一日の日程は、
午後4時起床、メールにて仕事の確認。
その夜のスライドショウのために、前夜のオーロラ動画の作成、またウェブ上の「今夜のオーロラ」に載せるGIFアニメーションも作る。
午後6時朝食。
午後8時、スライドショウを行うために「オーロラ・ワールド」まで移動。
以降午前2時まで写真撮影ツアーの方々と過ごす。
その後、朝方5時6時まで自分の作品作りのために、ロケーションを換えオーロラ撮影。
帰宅後夕食。
その後撮影したデジタル一眼レフカメラの写真の整理と、ウェブの更新。
8時から9時に就寝。
とまあ、昼夜逆転の生活である。
また、連日零下38度から40度以下の寒さのため、暖かい防寒服を着ていてもカロリーを消耗するのである。 極寒の地に住むイヌイットに習い、食事は肉を大量に取っているのであるが、彼らの昔からの伝統である生のカリブー肉が入手できなかったため主にステーキである。(調理が楽と言うだけで…)
3週間の滞在で6kgも体重が減ってしまった。 (これはうれしい誤算)
オーロラ鑑賞地の「オーロラ・ワールド」では、現地のスタッフがオーロラの下で観光客の撮影をしている。
他人がこの極寒の中、外で長時間撮影しているところを見ると、自分でも何をしているのかと思ってしまう。
「オーロラ・ワールド」フォト・スタッフと著者(左)
数日前にうっかりして、右手の小指と左手の中指を、軽度の凍傷にしてしまった。
ご覧のような完全防寒であるが、撮影中に厚手の手袋だけは邪魔になるためにできない。
薄手の手袋をして、カメラの設定やフィルム、電池の交換を数分するだけで、手先はカチカチになる。 ポケットの中の携帯カイロもこの寒さでは余り効果が無く、車のヒーターで温めて元に戻すのだが、度が過ぎたようである。 車載の温度計が零下40度を指したまま動かない。 この温度が測量できる限界のようである。 あとで聞いたところそのときの温度は、零下50度に近かったそうである。
2004年1月16日午前0時 (山地標準時) オーロラ・ワールドより。
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